可哀そうなヒロインが…物語は反転する

『家政夫のミタゾノ』第6話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第6話 ©テレビ朝日

 麗楽にはある計画があった。じつは、純一と結ばれたのは、武に恨みがあったから。武は、区長に立候補した麗楽の父を裏切り、選挙資金と後援会を自分のものにして区長になった…というのだ。

 彼女は区長選に挑む純一を妨害。三田園たちを脅し、ウソを並べたビラを配る。騒ぎを聞きつけたマスコミが純一のもとに押し寄せるなか、涙を流す麗楽。

 三田園は「これぞ被害者マウント。つらい目に遭わされ、心に傷を負ったと声高にうたい、相手に反論の機会をなくす。それが真実か噓か検証する間もなく、相手にダメージを与え、自分は世間から同情を買いまくるやり方」と説明した。

 その後、なんと麗楽の父が不倫をしていたことが発覚。武曰く、父は事業を成功させたあと、女性遊びに呆けていたという。さらに、彼女の美しい思い出も、父のウソで塗り固められた思い出であり、麗楽が守ろうとした屋敷も、愛人を連れ込むために手に入れたものだったことが分かった。

 すべての事実が明らかとなり、麗楽の精神は崩壊。純一は区長選に落選し、皮肉にも彼女の計画が達成されるかたちとなった。

 よくよく話を聞くと、武も悦子も超極悪人というわけではなかった。一部の面のみで判断し、勝手に「今回、制裁を受ける連中」と判断した自分が恥ずかしい…。

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