青木（中島裕翔）が雪子（門脇麦）と邂逅

　犯人の手がかりを探るため、睡眠時間を削ってでもMRI映像を隈なく凝視する青木。そして見つけたのが、いずれの被害者も自らの変色した爪を気にする素振りを見せていたことだった。

　しかし、MRI映像を見せられた解剖医の雪子（門脇麦）はその推理を一蹴する。自らの腕に自信があるのはもちろん、MRI映像を見ている最中も青木の顔を凝視していたことから、かつての婚約者であった鈴木（中島裕翔／二役）と彼が似ていることに気づいたのだろう。

　雪子は薪に対しても強くあたるが、薪はニヤッと口角をあげるだけ。薪としては、新入りの青木が旧知の雪子に怒られている姿がおもしろいのかもしれない。そして、解剖台でご遺体と一緒に寝るほどの胆力がある雪子が、鈴木と似ている青木に少しだけ動揺を見せることも。

　青木の愚直な事件解決に対する想いは、やがて雪子の警戒心を和らげていく。雪子は今も鈴木の墓参りに訪れているが、青木の登場はこれからの彼女の人生を大きく変えていくことになりそうだ。