『相棒 season23』第16話考察&感想レビュー。画面も展開も美しい…相棒ファンに激震が走った理由とは?【ネタバレ】

text by Naoki

毎週水曜夜9時より放送中のドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)。国民的人気を誇るご長寿刑事ドラマの“黄金コンビ”が帰ってきた! 杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)が、共に事件を追う。さっそく、第16話の内容を振り返っていこう。(文・Naoki)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:Naoki】

1995年生まれのエンタメ企業勤務。ドラマ、漫画、ゲームなどサブカルをこよなく愛するオタクライター。自身でも作品ファンを集めたオフ会を開いたり積極的にファンコミュニティを拡大させている。記事は知らない人には分かりやすく、知ってる人にはより楽しめるを信条に活動中。

画面も展開も美しい物語

『相棒 season23』第16話 ©テレビ朝日
『相棒 season23』第16話 ©テレビ朝日

小手鞠「杉下右京に隠し事はできませんねぇ。半分正解です」

『相棒 season23』第16話「花は咲く場所を選ばない」は、堅実で画面も展開も美しい物語であった。

 脚本家は當銘啓太で、『相棒』を執筆するのは初めてであり、テレビドラマの脚本を描くようになって2年目という人物だ。そして守下敏行監督は、S20から『相棒』へ入り、既に元日SPをも任されている新進気鋭の若手。

 さらには、今回のゲストである、松井愛莉と山谷花純は、ともに20代ながら芝居経験は10年を越えている実力派。

 つまり今回は、実力派若手を集めた座組となっている。20年を越えているシリーズの懐の深さは凄まじいと改めて唸らされる。

 そんな今回の物語は、画商の星郁夫が殺された事件で、容疑者として浮上したのは美大生の虻川希美(松井)。

 希美は日本画の巨匠・虻川徹の娘で、星は希美のことを高く評価していたが徹の死後は冷遇しはじめる。さらに徹の遺産の半分を手に入れようと虻川の妻である洋子(荻野友里)とも揉めていたのである。

 捜査一課は行方不明の希美を追い、特命係は同じ展覧会に出展予定で事件当日に星と会っていた美大生の倉田ひかり(山谷花純)の調査を始める。

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