『日本一の最低男』は観る人の価値観を揺さぶるドラマ…香取慎吾に思わずハッとさせられたワケ。第7話考察&感想レビュー【ネタバレ】
text by ふくだりょうこ
ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)が現在放送中。本作は、香取慎吾演じる主人公が、区議会議員選挙で当選するために義弟親子と暮らす、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今回は第7話のレビューをお届けする。(文:ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
余命幾ばくもない父親のために、祭りの復活を――。
選挙に家族を利用していたことが正助(志尊淳)にバレてしまった一平(香取慎吾)。正助家族が出ていこうとする大ピンチを迎えていたが、雨降って地固まる、というところか。グッと家族の絆が強くなったのが感じられる。子どもたちの笑顔も増えたし、やりとりが自然。ほっこりだ。
しかし、平和な時間はつかの間。そこにやってきたのは一平と陽菜(向里祐香)の父親・平蔵(柄本明)。群馬の老人ホームに入っていたが、突然帰ってきたのだ。理由が分からず、戦々恐々とする一平と正助。一平は父親と不仲だったし、正助は以前、老人ホームまで会いに行っても面会を拒否されていた。
帰ってきたのには何か理由があるはず。そんな中で正助が見つけたのは平蔵が走り書きをしたノート。そこに書かれている言葉を見ているとまるで遺書のようで…。
先が長くないと思った一平と正助。話をしているうちになぜか平蔵は町のお祭り「ふれあい冬祭り」に固執していることが分かる。祭りが終われば、老人ホームに帰ると言うが、去年で祭りはなくなっていた。
余命幾ばくもない父親のために、祭りの復活を――。選挙にもプラスの要素になると考え、一平が動き出す。