『相続探偵』第5話考察&感想レビュー。小関裕太の豹変がスゴい…『御曹司に恋はムズすぎる』にも共通する芝居の魅力とは?【ネタバレ】

text by まっつ

赤楚衛二主演のドラマ『相続探偵』(日本テレビ系)が、現在放送中。クセ強だけど頭の切れる遺産相続専門の探偵が、個性豊かな仲間たちと相続にまつわる事件を、コミカルに、痛快に、時に大真面目に解決していく。今回は第5話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

京都の老舗菓子匠『鳳凰』復活なるか?

『相続探偵』第5話 ©日本テレビ
『相続探偵』第5話 ©日本テレビ

 2月22日に放送された『相続探偵』(日本テレビ系)第5話。「老舗和菓子屋の変―後編―」となっており、テーマはいかに京都の老舗菓子匠『鳳凰』が復活を果たしていくかだ。

 大将である百万遍紘一(大河内浩)が亡くなった『鳳凰』。遺言書により現金などの金融資産と鳳凰の商標権はすべて正臣(小関裕太)に、作業場と店舗のある不動産とその不動産内の動産一切は、野心(白洲迅)のものとなったのが前編までの話。後編では彼らのその後が明らかとなる。

 看板を失った『野心』はやや苦戦し、安価でとっつきやすい『鳳凰べっかん』は好スタートを切った。だが、看板を受け継いだだけで実際は味が落ちている『鳳凰べっかん』の人気も低迷していき、徐々に閑古鳥が鳴くように。このままではどちらも共倒れとなり、伝統を途絶えさせる寸前まで追い込まれてしまう。

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