『まどか26歳、研修医やってます!』第7話考察&感想。板倉俊之が名言連発…「もう、恋が始まるしかない!」と確信したワケ【ネタバレ】

text by 菜本かな

芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第7話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

「いいことも、度が過ぎれば毒になる」

『まどか26歳、研修医やってます!』第7話
『まどか26歳、研修医やってます!』第7話 ©TBS

『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)第7話から、まどか(芳根京子)の研修医生活は2年目に突入。今回の研修先は、“心の治療”を目的とする精神科だ。

 いまだに、精神科に偏見を持っている人もいるかもしれないが、野口(板倉俊之)が言うように、精神科は特別なものではなく心が疲れてしまったときに休む場所。そして、精神疾患は特別な人だけの病気じゃない。

 ただ、目に見えて完治が分かる病気に比べて、心の治療は根気が必要なのは事実だ。診断をつけるのもむずかしい。野口のように、人間に興味がある人にしかできない仕事だなと思う。

 シェイクスピアに心酔している野口は、何かアクシデントが起きるたびに名言を残す。そのなかで最も刺さったのは、「いいことも、度が過ぎれば毒になる。恋も仕事も、距離感が大事だね」という言葉。

 これは、誰しもに当てはまる名言だと思う。たとえば、まどかはリストカットをした患者・裕乃(新井美羽)との距離感を詰めすぎた。「わたしでよければ、なんでも! いつでも!」と守ることができない約束をした上に、個人的な連絡先まで教えてしまったため、“依存”をされてしまったのだ。

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