犯罪組織”スカル”のリーダーは歴代相棒でも間抜けすぎる?
一方で、今回の犯罪組織”スカル”のリーダー・ユキチこと茂手木(沖原一生)は、最後には捕まったわけだが、歴代の『相棒』の組織型犯罪のリーダーの中でも特に間抜けと言わざるを得ない。
自身を裏切った住田を殺そうとするも失敗。
スーツケースを自分の手で運ぶ羽目になるも、油断して住田から洋服を奪われる。
住田への意趣返しとして彼が勤める工務店を狙うも右京の推理で阻止される。
最終的に美香を脅す為に撮影した動画に、自身が映り込んでいたことで逮捕される。
闇バイトの元締めという肩書きなので、知能犯であると思いきや結構ガバガバで短絡的に犯行に及び失敗している。闇バイトに参加する人達以上に愚かな存在として描きたかったという事も考えられるが、それ以上に間抜けさが際立った。
また住田についても思うところがある。
過去の暴行事件は友人を守る為で、警察はそれを取り合ってくれなかった警察を恨むまでは理解できる。だが、しかし警察への不信感から羽藤誘拐という暴挙に出るのは流石にやり過ぎで、愛する彼女の父親にナイフを向けるのは言語道断であると言わざるを得ない。
そもそも美香と結婚寸前までいっていたのに職業を偽っていたことや闇バイトの実行犯として罪を重ね続けてきたことは、人間として許せない。
自身も殺されかけその傷も完治していない中で、彼女の為に動いたことは評価したいが、道を踏み外して闇バイトに加担していたのも事実だったので、差し引きとしてもプラスにはならない。
最後に右京が言った通り、闇の中で希望を探しても意味がなく更生する事を切に望む。