女性の性欲をタブー視する現状

©「マイ・ワンナイト・ルール」製作委員会
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 先述した通り、綾は性欲解消のためにマイルールを考案する。裏を返せば、「マイ・ワンナイト・ルール」という制約を準備しなければ、女性は自分の性欲と向き合うことさえ難しいことを示す。このことは一貫して本作で描かれており、マリのセリフは、女性の性欲をタブー視する“常識”を視聴者に再認識させる。

 だからこそ、それぞれが本音を打ち明けて無事に交際スタートした後、綾が性欲を隠すことなく堂島に「私今夜堂島さんを抱きたいです」と誘ってベッドインする展開には爽快感を覚えた。

 ちなみに、マリの発言からは他のことも頭に浮かんだ。“性行為=男性が女性を抱く”とされているが、自分から誘える女性にとっても、自分から誘うのが苦手な男性にとっても、こうしたイメージは大きな足かせになっていないか。

 マリの言う「女も好きな男を抱いたほうが良い」が浸透すれば、上手くいく恋愛も増えていくのではないかと感じた。

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