『フォレスト』最終話考察レビュー。比嘉愛未＆岩田剛典が感動の大団円…ラストで判明した衝撃の真実とは？【ネタバレ】

ウソから出会った真実の愛

　純と楓の出会いは真琴の企てによるものだったことも明らかになった。楓が純が暮らす街に引っ越すことを勧め、さらにはクリーニング店に出向くよう仕組んでのことだった。

　しかし同時に、2人の出会いは“運命”でもあった。楓が通りすがりにビニールに入った服を拾い集める純を見かけ、手伝ったのが2人の初対面。服を拾う2人の間には清らかで、あたたかな時間が流れていた。

　一連の困難を乗り越えた楓と純は、“自分の心にはもうウソはつかない”ことを決めた。ラストはほほ笑み合った2人が手を取り合うシーンで幕を閉じた。疑念の森を抜け出し、明るい未来へと歩み出したように見える。

　これで一件落着、本当にすべて解決したのだが、1つだけ気になる点がある。

　涼介の事故は自分が病院に搬送される途中で起きたということを、楓はいつか知る日が来るのだろうか…。人間は大切な人や家族のみならず、自分のこともすべてを知っているわけではないのだ。

（文・西田梨紗）

【了】

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