『相続探偵』第6話考察&感想レビュー。”生前贈与”が生んだ思わぬトラブル…赤楚衛二”灰江”がいつになく冷たいワケ【ネタバレ】
text by まっつ
赤楚衛二主演のドラマ『相続探偵』(日本テレビ系)が、現在放送中。クセ強だけど頭の切れる遺産相続専門の探偵が、個性豊かな仲間たちと相続にまつわる事件を、コミカルに、痛快に、時に大真面目に解決していく。今回は第6話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
生前相続(生前贈与)を描いた『相続探偵』第6話
相続には様々な形態があるが、基本的には亡くなった人の財産を残された家族が引き継ぐという共通点がある。
しかし、相続はそれだけではない。生前相続(生前贈与)というものもあることが『相続探偵』(日本テレビ系列)第6話で示される。
これまでドラマ内でテーマとなってきた相続トラブルはいずれも誰かの死を発端に巻き起こっていた。そもそも家族同士の関係性が悪かったりコミュニケーション不足だったりなど様々な理由で、“争族”が身近な問題であることを描いてきた。
では、生前に財産を贈与すればいいのではないか。そうしたひとつの仮定の答えが『相続探偵』では見えてくる。
今回は4代目主人・ケンジイこと福田健治(本田博太郎)が営む昭和レトロな銭湯「笑福湯」が舞台。「笑福湯」は地域で長年愛されてきたみんなの憩いの場であるが、銭湯事業が斜陽であることは周知の事実。それでも、「ご先祖さんから受け継いだこの銭湯を守りたいだけなんだ」と話すケンジイの望みは銭湯をこの先の未来にも残すことだった。