『家政夫のミタゾノ』第8話考察&感想。あの内藤剛志がキャラ崩壊? 『警視庁・捜査一課長』に並ぶ主演ドラマ化を熱望するワケ【ネタバレ】

text by 浜瀬将樹

松岡昌宏主演のドラマ『家政夫のミタゾノ』第7シーズン(テレビ朝日系)が放送中だ。本作は、女装した家政夫・三田園薫(松岡昌宏)が家事だけでなく、家庭にはびこる問題までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。今回は、第8話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:浜瀬将樹】

1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。 

2時間ドラマでも見たい! 興味深い設定

『家政夫のミタゾノ』第8話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第8話 ©テレビ朝日

 今回の主人公・小石川太一(内藤剛志)は、事件解決率99.9%の伝説の刑事で「ひらめきの小石川」としても有名。そんな彼は、7年前、あと一歩のところで逃げられた「怪盗ねずみ花火」の行方を追っていた。

 怪盗ねずみ花火のターゲットは、弱者を食い物にするビジネスで私腹を肥やしていた人物ばかり。犯行後、被害額と同額の金が児童養護施設に寄付されているため、世間ではダークヒーロー扱いされていた。

 そんななか、小石川が通う小料理店の女将・麻生仁美(相田翔子)が、容疑者に浮上。彼女の腕には、怪盗ねずみ花火と同じタトゥーが刻まれていて…。
 
 物語の後半では、小石川刑事の「ひらめき」は、刑事ドラマやミステリー小説好きの母・加代子(草村礼子)から遠隔で指示を聞いて生み出されたものだと判明。

 ドラマとしては「そういうことだったんかい!」的な流れだったが、7年前、怪盗ねずみ花火を逃したあと、スランプに陥った息子を母が助けている…という理由づけもしっかりしているし、何より設定や全体の展開が面白い。内藤主演の「コメディ刑事作品」として、2時間ドラマを制作してほしいほど魅力的な内容だった。

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