氷月のトラウマと向き合う土屋(山本耕史)

『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班』第7話©フジテレビ
『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班』第7話©フジテレビ

 氷月と木皿のふたりが訪れた被害者の自宅には、紗奈の彼氏を自称する男・進藤大地(濱田龍臣)がいた。突然、知らされた彼女の訃報に動揺する進藤を尻目に、氷月は持ち前の「カメラアイ」で部屋中を隈なく記憶する。

 現場からは紗奈の携帯が紛失していることもあり、進藤が彼女と恋人関係かどうかは定かではない。実際、進藤の言動は不審な点も多かったため、彼が今後の捜査においての重要参考人であることは間違いないだろう。

 さらに、紗奈の母親からの証言で、彼女の父親が闇金からの借金を抱えていて、妻だけでなく娘の紗奈にも暴力を加えていたことが判明する。

 ろくでもない父親と暴力を受ける母親。貝原は花形家の事情が氷月の家庭環境と似ていることに目をつけ、土屋に対して新たな指示を与える。それが、事件に関わっている可能性の高い紗奈の父親の尋問を、あえて氷月に担当させることだった。

 しかし、土屋は貝原の指示に背き、単独で紗奈の父親を捜査する。氷月を信じているからこそ、何かの拍子で過去の記憶を呼び覚ますことのないように、土屋は監察の命令を無視してでも、自らが代わりに彼女のトラウマと向き合う道を選んだのだ。

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