『ホットスポット』考察。当然のように映っていた謎の人物とは? 地元の繋がりの強さに驚いたワケ。第9話感想レビュー【ネタバレ】
text by あまのさき
ドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)が毎週日曜22時半より放送中だ。バカリズムが脚本を務める本作は、小さな田舎町を舞台に、市川実日子演じる主人公が、宇宙人と遭遇する”地元系・エイリアンヒューマンコメディ”。今回は、第9話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
ホテルの取り壊しは市長(菊地凛子)の差し金?
清美(市川実日子)たちが働くレイクホテルの取り壊しは回避できそうもないが、支配人の奥田(田中直樹)の尽力もあり、スタッフはオーナー(筒井真理子)が経営する別のホテルで働かせてもらえることになった。そこはレイクホテルよりも高級なホテルらしく、むしろ待遇がよくなるとえり(坂井真紀)は喜ぶ。
しかし、働き口があろうと、温泉がなくなってしまっては高橋さん(角田晃広)が困る。第9話では、清美たちが同級生を呼び集め、ホテルの存続のためにできることを探っていく過程が描かれた。そこで、市長の梅本(菊地凛子)がオーナーと結託し、不正を働いているかもしれない可能性が浮上する。
市民と同じスーパーで普通に買い物をするなど、クリーンな雰囲気で登場した梅本だが、オーナーとの関係が明らかになると、喋り方や顔のテカリ、ちょっと濃すぎるように見えるリップペンシルなど、どこをとっても途端に胡散臭い人物に見えてくる。
また、オーナーと電話しているときの話し方の絶妙なおばちゃん感と、ホテルの視察に行ったときの余所行きの話し方の使い分けには唸ってしまった。いるいる、こういう人…。
面白かったのは、高橋さんが宇宙人であるという話を聞いたときの男女の反応の違いだ。
清美たちが無意識に話してしまったときのあやにゃん(木南晴夏)もかなりあっさり受け入れていたが、スナックのママであるのんちゃん(MEGUMI)も、瑞稀(志田未来)が超能力者ということもあって、肩透かしを食らうくらいにすんなりと宇宙人であるという話を受け入れる。