絶妙な配役が光る、バカリズム脚本の妙
“主役を殺さず、他出演者も完璧に活かされている”のが『ホットスポット』。角田の演技に際立っていることを書いたけれど、角田演じる高橋は主役ではなく、主演は市川実日子で遠藤清美。彼女の演技がメインの放送回もはもちろん、主役を殺さず、の精神が光る他出演者たちのシーンも楽しい。
例えば地元のカフェでランチを楽しむ清美の同級生たち。高橋が宇宙人と知りながらも大して特別扱いをしない同僚、ワンシーン出演だけで視聴に全てを悟られてしまった、清美の元夫。挙げていけばキリがないが、出演するだけで俳優たちが光るシーンを提供する、脚本家のバカリズムは天才か。