『家政夫のミタゾノ』考察&感想。菊池風磨構文にフジ会見…ぶっこみネタだらけの最終話、痛快すぎるラストとは?【ネタバレ】
text by 浜瀬将樹
松岡昌宏主演のドラマ『家政夫のミタゾノ』第7シーズン(テレビ朝日系)が最終回を迎えた。本作は、女装した家政夫・三田園薫(松岡昌宏)が家事だけでなく、家庭にはびこる問題までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。今回は、最終話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
あの政治スキャンダルのオマージュ!?
最終話の主役となったのは、「Mr.密室」と呼ばれている民自党幹事長・折原健三(田山涼成)の娘で、「透明な政治」を公約に掲げる新都知事・折原果歩(松下奈緒)。
「むすび家政婦紹介所」は、彼女からの「秘密や隠し事のない家政婦を」との依頼を受け、三田園、村田光(伊野尾慧)、大門桜(久間田琳加)の3名が担当することになった。
本編では、現実世界で巻き起こった政治に関するスキャンダルや事件をオマージュしたシーンが多々あった。
たとえば、果歩が新都知事になった際、今後の展望を聞かれると「まずはプロジェクションマッピング事業の費用対効果を調査して公表いたします」と答える一幕が。
あるときは、夫で国会議員の折原和夫(山中聡)の密会デート報道について、すべてを透明化し、説明をするなか、不倫相手との北海道旅行の日程と、夫も行っていた視察旅行の日程が重なっていたことが発覚。
その視察旅行では、元グラドル議員をはじめ、女性議員たちが札幌時計台の前でポーズをとった写真が流失した「サッポロ姉さん」騒動が巻き起こっていた。
このように、どこかで聞いたことがあるニュースやスキャンダルばかりで、時事を扱うのが得意な同ドラマらしい展開を見せた。