新都知事が国民にメッセージ
終盤では、開き直った果歩が、会見中に自分語りをして質問する記者に一刀両断したり、「いまのタイミングでその質問!?」という記者に「それを聞いてなんになるの?」と吹きだしたり、忖度する国会のぶら下がり記者にブチギレたりと、本音をぶつける場面があった。そして果歩からはこんなメッセージも。
「透明な政治を目指すなら知事だけじゃない、国政もメディアも全部が変わらなきゃ。全部が透明にならなきゃいけないの。国民だってそう。スキャンダルをただ面白がるだけじゃなくて、その裏で政治家が、ああいうたぬきじじい(健三)が、裏でこっそり何をやっているのか、ちゃんと見て、ちゃんと声を上げなきゃダメ!」
そう言うと、今度は記者が「国民のせいにするのは違うんじゃないですか?」と食ってかかった。しかし、その記者も、他社から「おたくらだって、お得意様のスキャンダルはもみ消すじゃない!」、「雑誌が売れそうなネタ以外、切り捨てるじゃねえか!」と差し込まれ、大揉めに。さらに健三がこの会見ごともみ消そうとして…。
上述したオマージュはもちろん、この会見は最近話題になったあの長時間会見を思い出すし、果歩がぶつけた台詞もメッセージ性があった。今回の物語に関して、痛快に感じる人も多かったのではないだろうか。