お馴染みのレギュラー陣が総動員
今回の見所は2つ。まず1つめが”警察官達の意地”だ。
強盗の主犯格である木村は知能犯を気取ってはいるものの、本質的に頭が悪く対応が雑。そんな木村を捕まえるべく、お馴染みのレギュラー陣が総動員された。
鑑識の益子(田中隆三)は、殺人の隠蔽工作を見抜き、サイバー課の土師(松嶋亮太)は一岡と繋がりのある企業から木原を特定。そして角田課長(山西惇)は、”上”からの指示を意図的に忘れ特命係を自由にさせ、大河内監察官(神保悟志)も建前上は見張るとは言いいながらも協力してくれた。
上には上の考えがあるように、当然ながら下にも下の考え、中間管理職には中間管理職としての想いがある。今回は劇中で度々出てきた「警察を舐めるな」という台詞に、それがよく表れていると感じた。
Season23第1話「警察官A」で、新米警察官である高田創(加藤清史郎)に警察官としての信念や正義を教える姿があったが、最終話ではベテラン警察官の矜持を描くというのは構成としても美しい。
そして”上”も全てが腐りきっているのではなく、社(仲間由紀恵)のように権力に忖度せずに正しいと思える事をやり抜く人物やこれから”上”になるであろう橋迫議員など希望も残されている。
因みに事件の全容把握の為に、公安調査庁にいるお喋りな男こと四代目相棒・冠城亘(反町隆史)の存在が匂わされた。
これで亀山が復帰してから神戸尊(及川光博)、甲斐享(成宮寛貴)、冠城亘の歴代相棒全員の存在が間接的に示唆されたことになる。いつか来るであろう全員集合が待ちきれない。