新たな強敵・浦神鹿（毎熊克哉）の存在
クライマックスは都知事である一岡との対峙。
柴田の証言で木原を捕えるも、権力者だけでなく世論をも味方つけている一岡は、事件を揉み消そうと画策する。
そこで特命係は、一岡が街頭演説をライブ配信しており、また壇上で都民と直接話す機会を設けていることに目をつけ、衆人環視の中で一岡を糾弾するのである。さらにライブ配信には、一岡の不正や木原との繋がりの証拠となる動画を貼り付けるおまけ付き。
これは、これまで”上”からの指示という言葉に苦戦を強いられていた特命係の逆襲だ。
これにより観衆達も一岡を糾弾する側に周り、あっという間に一岡は全てを失った。搦手もコメディも大胆不敵さも、どれも自由過ぎる特命係だからこそ出来た作戦で、この上なく痛快であった。
Season23は今回で終了となったが、新たに浦神鹿（毎熊克哉）という強敵も登場した。
浦は海外にレアアースが採掘できる山を所持しているという情報のみが明かされた”令和のフィクサー”だ。そんな彼が何者かになりたがっていた一岡に力を与え、次期総理になる手前まで後押しをしていた。
フィクサーといえば、右京は、捜査二課時代に”昭和のフィクサー”である譜久村聖太郎（織本順吉）の逮捕に失敗し、S14「ファンタスマゴリ」で漸く逮捕に成功したものの、送検される前に病死されてしまった、という苦い経験がる。
浦は”小手鞠”の常連客にもなり、右京にも友達のような距離感で馴れ馴れしく接してくる。
面白さ優先で”悪”を振り撒く浦神鹿と特命係が今後、どう闘うのか…Season24が早くも待ち遠しい。
（文・Naoki）
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