一平にとっての想定外

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第10話©フジテレビ
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第10話©フジテレビ

 パワハラで辞めた事実が、区長選挙に影響することも一平は分かっていただろうし、野上が自分のことを暴露している、もしくは今後暴露するのではないか、ということを予測していたのだろう。

 選挙が本格化する前に、ひまり(増田梨沙)と小原朝陽(千葉惣二朗)を都(冨永愛)に預ける。正助(志尊淳)はまだ事故のケガで入院中だ。

 一平の家を出ることに朝陽は号泣。お手伝いもする、ごはんもちゃんと食べる、朝も起きるからここから出ていきたくない。一緒にいたい、と一平にくっつく。

 当初、一平が目指していた理想の形なのだろうけど、きっと想定外なのは朝陽たちを愛してしまったこと。ひまりも、朝陽をなだめる一平を優しく見守り、最後は小さな体でふたりを抱きしめる。

 キャスト陣の演技が良すぎて、言葉が少なくても感情がぶわあっと押し寄せてくる。なにより、ひまりと朝陽がちゃんと一平から愛されていると知っていることが胸を打つ。

 そんなほっこりとしたシーンから一転。一平は記者から追われる立場に。

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