『問題物件』第9話考察&感想。宮世琉弥がもう一人の主人公? 意外にも”雅弘”との組み合わせが似合っていたキャストとは?【ネタバレ】

上川隆也が主演を務めるドラマ『問題物件』(フジテレビ系)が現在放送中。本作は、不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、人並み外れた記憶力と天才的な推理力を持つ謎の男が、鮮やかに解決する。今回は、第9話のレビューをお届け。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】

大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。

法で裁けない人間を裁く「天使の部屋」

『問題物件』第9話©フジテレビ
『問題物件』第9話©フジテレビ

 急に作品の雰囲気が変わったように感じた第9話。コメディ感の中にも本格謎解きミステリーのような。あくまで、”ような”。明らかにロケーションの効果だろう。なんとも雰囲気がある屋敷が舞台だ。

 今回、恵美子(内田理央)と雅弘(宮世琉弥)のもとに届いたのは「天使の部屋」についての調査依頼。長野県にあるその屋敷には、「罪人が100人自殺した館」なのだという。

 一度逮捕されたものの、法廷で無罪を勝ち取った人間が、この館のある部屋で自ら拳銃で命を絶つ事件が相次いでいた。法で裁けない人間でも、天使なら裁ける、ということのようだ。

 心霊現象が起こる部屋も怖いけれど、死に導かれるような部屋、というのもなかなか恐ろしいものがある。もちろん、恵美子はビビリ倒すが、これも仕事。ステキな洋館の物件見学に行くつもりで! と言って出かけていくが…。

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