雅弘(宮世琉弥)がついに外へ――。
この物語の主人公は犬頭、恵美子、そして雅弘ではないだろうか。犬頭のサポートで成長していく恵美子。そんな恵美子を近くで見守っている雅弘。
最初は恵美子を信用していなかった雅弘だが、恵美子のひたむきさに次第に心を開いていく。それは、視野を広げるきっかけにもなったのではないだろうか。車いす生活になってからというものの、ずっと家に引きこもっていた雅弘だが、今回は恵美子たちに危機が迫っているのでは、ということでついに外へと出る。
これはものすごく大きな一歩だ。外に出るのは絶対に怖かっただろう。それでも外へ出ようと思ったのは、恵美子への愛情か、それとも自分はこのままではダメだ、という危機感なのか…。
雅弘が外に出られるようになって自信をつければ、高丸にとってはより脅威の存在となるだろう。
そんな雅弘を偶然、サポートする立ち位置となったのが有村(浜野謙太)だ。雅弘のもとを訪れ、寝食を共にし、雅弘の外出に付き合うことになる。有村の立ち位置が絶妙で、どこか憎めない立ち居振る舞いが雅弘の心を掴んでいっているように見える。
なんだかポンコツそうに見えるのに、意外と探偵としてはちゃんと仕事をこなしている有村。今回、「天使の棲む部屋」がある屋敷で、スマホの電波がつながらなくなり、恵美子たちの安否が分からなくなるとすぐさまに行動に移す。
犬頭からは雑な扱いを受けているけれど、おもしろ探偵だけではない顔もありそうだ。
今回は初めての前後編となり、次回、「天使が棲む部屋」の全貌が明らかとなる。本当にその部屋は呪いなのか、それとも人間によるカラクリが隠れているのか。
(文・ふくだりょうこ)
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