『アンサンブル』第9話考察&感想レビュー。松村北斗”真戸原”の急な路線変更の理由とは? 心からの笑顔を期待するワケ【ネタバレ】
text by 菜本かな
川口春奈主演、松村北斗共演のドラマ『アンサンブル』(日本テレビ系)が放送中だ。本作は、現実主義の弁護士・小山瀬奈(川口春奈)と、理想主義の新人弁護士・真戸原優(松村北斗)が織りなす異色のリーガルラブストーリー。今回は、第9話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
ショックで閉じこもってしまった瀬奈(川口春奈)
真戸原(松村北斗)が、たかなし法律事務所に退職届を出し、瀬奈(川口春奈)の前からも姿を消した。すると、瀬奈はショックを受けて8年前と同じように部屋に閉じこもってしまう。宇井(田中圭)と別れたときとは違い、すぐに立ち直ったものの、周囲に心配をかけすぎ。祥子(瀬戸朝香)が過干渉になるのも仕方がないのかも…と思ってしまった。
また、第9話のサブタイトルは「私を幸せにするのは誰?」となっていたが、瀬奈はまず自分で自分を幸せにできるようにならなければいけない。彼女の場合、独り身のときはちゃんと自立して生きていけるのに、好きな人ができた途端に弱くなってしまう。
相手にどっぷり依存してしまうタイプなのが分かっていたから、恋愛を遠ざけていたのかもしれないが、そろそろうまい付き合い方を学んでいくべきだと思う。
と、瀬奈に対して少し厳しいことを言ってしまったが、いちばん意味が分からないムーヴをかまし続けているのは、祥子だ。瀬奈が部屋から出てこないときに、なぜ宇井を呼び出すのか…。助けを求める人が間違ってはいないだろうか。
祥子に「瀬奈ちゃんのこと幸せにしてくれるよね?」と聞かれ、「もちろんです」と答えた直後に姿を消した真戸原が悪いと言われてしまえばそこまでなのだが、宇井に白羽の矢が立つのは本当に意味が分からない。