宇井(田中圭)のリアクションに思わずツッコミ

『アンサンブル』第9話©日本テレビ
『アンサンブル』第9話©日本テレビ

 こんな状況だから、一旦は身を引いたはずの宇井がふたたびレースに躍り出てきた。祥子が「急にいなくなるなんて、信用したわたしがバカだった!」「瀬奈ちゃんが一体何をしたっていうの。彼のこと大切にしていたのに、こんな裏切り!」と真戸原をこき下ろしていたとき、「何か理由があったんじゃないですかね」とカバーしていたので、「よっ、宇井! 潔く身を引いてカッコ良いぞ!」と思ったのだが、やっぱり宇井は宇井だった。

 瀬奈のことをバックハグしながら「行かないで。ごめん、瀬奈のことが好きなんだ」と何度目か分からない告白をする。そして、「ごめん。わたしは、宇井くんに幸せにしてほしいわけじゃないみたい。わたしは真戸原くんを幸せにしてあげたい」と返されると、「想像してたけど、実際聞くとキツイなぁ。瀬奈を幸せにできるのが俺だったらよかったのに」とまるで初めて振られたかのようなリアクション。

 わたしのなかでは、「こんなにしつこい当て馬は初めて見たよ!」とツッコミを入れたくなったが、aikoが歌う主題歌「シネマ」が流れたから、なんだか心がきゅっと締めつけられてしまった。しんどかったね、宇井くん。

 いよいよ、次週が最終話になるわけだが、祥子が宇井をゴリ推ししていた理由が今のところ分かっていない。本当に、宇井なら瀬奈を幸せにできると思っているのだろうか。実際に一度ボロボロにされているわけだし…。

 宇井には義理の娘・咲良(稲垣来泉)がいるから、「わたしが一緒に住んで世話をしてあげるから、2人はお仕事に集中しなさい!」なんて言って、瀬奈が新しく作る家族に入り込もうとしている…と考えると辻褄が合うのだが、祥子のことをそこまでの毒親だと思いたくない自分もいる。

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