出会いから100日、凛(吉田美月喜)への一途な思い
レイとは対照的に、クールな性格の凜。特に、レイには強気で接していたように思うが、しかし、振り返ってみると困っている人を放っておけない、実は優しい性格が見えてくる。
最終話で、レイが黒板に凜との様々な思い出の品を飾っていたのだが、栄養ドリンクにパーカー、湿布が入っていた袋などなど、それを大切にとっておくレイがカワイイやらちょっと怖いやら…。だが、それは凜の優しさの証明にもなっていた。
そもそも2人の出会いは、レイが高校入学を機に一人暮らしを始める日のことだった。通りかかった凛が、落ちていた絵、レイが子どもの頃に描いた“プリンス”の絵を拾って手渡した。また、交通系ICカードもお金も持っていないレイのピンチに、バス代を貸してくれたのも凜だった。
ピュアで猪突猛進なレイと、クールすぎる凜…そんな2人が出会って100日。最終話の終盤、2人がバスに揺られるシーンでは、凜が涙を流していた。あれこれ理由をつけては涙の理由を誤魔化していたが、強がりな凜をレイのピュアでまっすぐな性格が動かした。
“金城鉄壁”とまではいわないが、氷の壁に覆われたような凜を、レイの熱によって溶かしていくような。レイが起こした恋愛革命だ。