コンテナ内部に閉じ込められた少女の救出に成功
一方、航空操縦免許をもつ青木(中島裕翔)は薪(板垣李光人)の指示によって、コンテナ内部に閉じ込められた少女の救出へと向かう。法医第九研究室(通称・第九)の調査によって、身元不明だった少女の名前も明らかになった。
準備は整ったかのように思えたが、第7話でも説明されていたように、死者の幻覚が現れることもあるMRI映像は物的証拠にはならない。そのため薪は警察庁長官(利重剛)のもとを訪れて、自らの言葉で少女の救出を訴える。
確固たる証拠がないからと二の足を踏む警察庁長官に対して、薪は「ただ、考えていただきたいのです」と言葉を絞りだす。
「閉じ込められたのが、あなたのいちばん大切な人だったら。たとえ間に合わなくても。もし、息絶えていたとしても。一刻も早く、暗く狭いコンテナの中から助けてあげたいと、そう思われませんか」
一つひとつの言葉を噛み締めるように口にする薪。その脳裏に浮かんでいたのは、前回、階段で人知れず涙を流していた薪に、知らない他人だとしても誰かの大切な人だからと、危険を冒してまで救出へ向おうとする青木の真剣な姿だった。
青木が投げかけた言葉は薪の想いと合わさって、警察庁長官に放たれる。ふたりの熱意は確かに上層部を動かした。青木は海上保安庁の面々とともに貨物船のコンテナ内に足を踏み入れ、生存していた少女の救出に成功する。