『問題物件』第10話考察&感想レビュー。まさかのデスゲーム展開…忍成修吾”襟岡”の正体が、むしろ期待通りな理由とは?【ネタバレ】

上川隆也が主演を務めるドラマ『問題物件』(フジテレビ系)が現在放送中。本作は、不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、人並み外れた記憶力と天才的な推理力を持つ謎の男が、鮮やかに解決する。今回は、第10話のレビューをお届け。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】

大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。

まさかのデスゲーム展開

『問題物件』第10話©フジテレビ
『問題物件』第10話©フジテレビ

 罪を逃れた人が100人以上も自殺したとされる「天使の棲む部屋」がある襟岡家の館で、宿泊した富沢辰也(小久保寿人)が亡くなった。富沢には詐欺罪などの疑いがあった。

 発見したのは恵美子(内田理央)と館のオーナーの襟岡(忍成修吾)、富沢の被害者である堀幹彦(佐戸井けん太)、織山仁(加藤諒)、馬場亜紀(菅野莉央)。

 そこに現れた犬頭(上川隆也)は、これが殺人であると言い、エレベーターの使用記録から犯人を暴く。

 エレベーターの1階、2階と移動している時間と回数から、誰が犯行現場に足を運んだのかを推察。さらに、現場検証で推理を深めていく。前話から思っていたが、すごく王道のミステリーらしい展開である。

 富沢の被害者である3名は当然ながら各々恨みを抱いていたが、犯人は馬場。犬頭の推理によって罪を認めて一件落着かに思えたが、事件はここで終わらなかった。

 何かを察した犬頭は恵美子に「ここには悪魔がいる」と言い残し、突然、館から出ていく。

 直後、扉が閉まり、「天使の棲む部屋」に閉じ込められる恵美子たち。

「さあ、ゲームの始まりです」

そう言ったのは襟岡だ。なんと襟岡は恵美子たちにデスゲームを強いたのだ。

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