『日本一の最低男』最終話考察&感想。やっぱり香取慎吾“一平”は最高だった…ハッピーエンドと同時に現実の苦さを実感したワケ【ネタバレ】

ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)が完結を迎えた。本作は、香取慎吾演じる主人公が、区議会議員選挙で当選するために義弟親子と暮らす、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今回は最終話のレビューをお届けする。(文:ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】

大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。

「最低男」の意味は?

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』最終話©フジテレビ
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』最終話©フジテレビ

「最低男」とはそういうことだったのか、と納得だ。

 大江戸区長選への出馬を宣言した一平(香取慎吾)。四期連続当選中の長谷川区長(堺正章)との一騎打ちになるかと思いきや、突如、一平は長谷川のパワハラ動画を公開。これに世間は荒れた。

 マスコミからの激しい追及に長谷川は会見中に胸を押さえて倒れる。もう、区長を務めることはできない。そこで長谷川は子飼いである大江戸区選出の衆議院議員・黒岩(橋本じゅん)を後継者として指名。

 しかし、それからは黒岩と一平のネガキャン合戦。どちらが区長になっても大江戸区の未来は真っ暗だ…そう思った矢先に登場したのは真壁(安田顕)。住民たちに乞われるようにして立候補を決めた真壁は、黒岩や一平とは一線を画し、住民たちの心を掴んでいく。

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