地鶏(加藤雅也)が灰江(赤楚衛二)に執着するワケ

『相続探偵』第9話 ©日本テレビ
『相続探偵』第9話 ©日本テレビ

 なぜ地鶏はそこまでして灰江を潰そうとするのか。肝心の答えはまだ闇の中だが、灰江と実の親子であることがどうやら関係しているようだ。地鶏の悪事を突き止めていく“ハイエナ”と“ハゲタカ”だが、地鶏の圧力によって明るみには出ない。

 そんな中でハゲタカが選んだのがSNSを利用した作戦。地鶏とつながる政治家・浅葉重盛(山田明郷)の息子が薬物乱用パーティーに参加していたというスクープを羽毛田はつかみ、SNSに記事を投稿する。現代社会でも度々大きな波紋を呼ぶSNSの波も今回ばかりは頼もしい。一般人が次々と話題の火種を見つけ、意見し、問題は雪だるまのように大きくなっていく。

 さすがの地鶏も無視できない世の中の流れが生まれ、慌てて火消しに動く。灰江を呼び出し、“仲間に危害を加える”という脅しをかける。ただ、その直接的な言葉は地鶏が焦っている証拠。作戦に手応えをつかんだ灰江は数少ない仲間となった羽毛田に「お前は俺が守る」と熱い言葉をかけ、関係性の変化を強く印象付けるのだった。

 これまで反目し合ってきた灰江と羽毛田。第9話の最初でもまだ完璧には信じているようには見えず、互いに強い口調で責めるシーンもあった。

 にもかかわらず、自分の目的を果たすためとはいえまるで恋人にかけるような“守る宣言”は、同じ敵に向かって突き進むうちに2人の距離が縮まってきたことを何より雄弁に示す。直後には、相手を時給で雇おうとするという冗談も照れ隠しにしか見えない。

 その一方で、物理的な距離は開いていても、信頼関係は微塵も変わっていないのが令子(桜田ひより)だ。彼女は福士(落合モトキ)の弁護士事務所に移籍していたが、恩人である灰江の危機をかぎつけ、再び動き出す。

1 2 3
error: Content is protected !!