トラブル続きの千明と和平の鎌倉ライフ
まずはあらすじを振り返ろう。大手テレビ局に勤務する吉野千明(小泉今日子)は、独身のドラマプロデューサー、48歳。いつの間にか制作現場を離れて、管理職に……。移住先である鎌倉暮らしは順調で、隣家の鎌倉市役所に勤務する長倉和平(中井貴一)ら家族たちと、楽しく暮らしていた。でもただ楽しいだけで終わらないのが、千明と和平の鎌倉ライフ。今回もユニークなトラブルが発生している。
第1シリーズでは主要人物たちが登場して、それぞれの色濃いキャラクターが全面に出て最終回を迎えていった。その輪の中心にいたのは、もちろん千明と和平。第2シリーズではふたりの周囲の人間たちが張り切って動いているイメージがある。
まず見どころとして挙げたいのが、中年の恋。千明にはかつて「ごめん、無理」とだけポストイットに書いて強制的に別れを告げられた、脚本家の元カレが戻ってくる。ちなみに超貧乏。50歳近くなると新しい恋愛をする気力がなくなってしまう。あるのは時間と小銭と脂肪だけ。元カレにときめく気持ちがひしひしと伝わってくる。そして和平も娘の彼氏の母親に迫られるという珍事に巻き込まれている。そんな様子を見ながら「あれ? ふたり関係はどうなの……」と勘繰る視聴者は私だけではなかったはずだ。第3シリーズはどんなふうに関係が進展しているのだろうか。