やはり犬頭=犬太
そして、気になるのは犬頭の正体だ。これは「えみちゃん」によって視聴者にだけ明かされた。えみちゃんは犬太に「黄色が似合う」と言って着せた人。そして、犬頭に向かってもこっそり、「やっぱり黄色が似合う」とささやく。そう、やはり犬頭=犬太だったのだ。
犬頭…犬太は前世で少年時代に雅弘によって保護された犬だった。両親を亡くし、ひとりになった雅弘に寄り添うために転生し、雅弘のもとへやってきた。また、犬太とのモノローグが泣ける。
「犬だから君のためならどこへだって行く」「君が呼ぶなら何度だって生まれ変わる」
うわああ…もうこれは、犬好きのみならず、愛する動物と一緒に暮らしている人なら、グッとくる言葉ではないだろうか。
どうしても、動物の寿命は人間よりも短い。人間たちはそんな愛おしい存在を見送らなければならない。でも、また望んで自分のもとに転生してくれるのだとしたら…こんなに嬉しいことはない。
犬頭として現れていたのは、やはり雅弘を守るためだったのだ。きっと恵美子も何か企みを持つような人間だったら、早いうちに追い出されていただろう。真面目で、ちょっと偏屈だけれど、優しくて犬が好き。そんな彼女が雅弘のそばにやってきたのは、犬頭にとっては僥倖だったに違いない。