今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第2話を振り返ろう。（文・野原まりこ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

——————————

散りばめられたアンパンマン要素

　朝田のぶ（永瀬ゆずな）は、パン職人・屋村草吉（阿部サダヲ）が作ったパンの美味しさに感動して、夕食の席で家族に話す。しかし、学校で嵩（木村優来）に「東京に帰れ」と言ってしまったことを気にしていた。

　次の日、河原にいた嵩と屋村を見つけたのぶは、屋村の名前を聞いて「ヤムおんちゃん」と呼ぶ。その時、嵩は銀座でもっと美味しいパンを食べたという話をする。

　その夜、父・結太郎（加瀬亮）に「女子も大志を抱け」と言われたのぶは、銀座という街に行ってパンをお腹いっぱい食べたいと答える。

　屋村のパンを通して、のぶや嵩、街の人々がつながっていく様子が描かれた第2話。登場人物たちが絡み始め、ワクワクする展開を見せた。Xでは「みっちりアンパンマン要素積まれてる」「コン太くんにお弁当をあげるたかし。もはやアンパンマンの原形なのでは。」「２話目で、すでに安定の楽しさ。やむおじさん、可愛い。」などと視聴者から感想が寄せられた。

　劇中にちりばめられた“アンパンマン”のエッセンスも本作の楽しみの1つ。脇を固める俳優陣の演技にも注目していきたい。

（文・野原まりこ）

【関連記事】
【写真】二宮和也がさっそく登場…キャストの貴重な未公開カットはこちら。NHK朝ドラ『あんぱん』劇中カット一覧
最もツッコミどころが多かった朝ドラは？ 迷シーン5選。お茶の間をざわつかせた「愛すべき違和感」をセレクト
歴代最高の朝ドラヒロインは…？ 連続テレビ小説史上もっとも魅力的な女性主人公5選。国民から最も愛されたヒロインをセレクト

【了】