『119 エマージェンシーコール』最終話考察&感想。クライマックスで心が震えた…1話から繋がった神シーンとは?【ネタバレ】
text by 西本沙織
清野菜名主演の月9ドラマ『119 エマージェンシーコール』(フジテレビ系)が完結を迎えた。本作は、消防局の通信指令センターを舞台に、消防車の出動を指令する指令管制員(ディスパッチャー)のリアルを描く。今回は、最終話のレビューをお届け。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
最後まで没入感を与えてくれた『119エマージェンシーコール』
『119エマージェンシーコール』ラストコールのテーマは、「声が繋いだ救命の循環」だ。
横浜シティポートビルで、爆発があったとの通報が一斉に鳴り響く。そんな折、雪(清野菜名)が受け取ったのは、今まさに現場にいる女性からのコール。
だが、「煙が少ないところを探してください!」「姿勢を低くしてください!」という雪の必死の叫びもむなしく。「助けて…」の言葉を最後に、声も音も聞こえなくなってしまった。
爆発火災で亡くなった1名は、おそらくこの女性のことだったのだろう。通報者は必死に手を伸ばしてくれていたのに、その手を掴みきれなかった…。この出来事をきっかけに、雪は大きな無力感を抱くようになる。
爆発には、前回司令課に「あなたたちの無能さを証明してあげる」との不審な電話をかけた、道瀬素子(沢城みゆき)が関わっていた。さかのぼること数年前。道瀬は、恋人を刺したと自ら119番に通報してきた。恋人は亡くなり、道瀬は殺人罪で起訴される。
だが、裁判では殺す気はなかったと言い、恋人が死んだのは電話に出た指令管制員の対応が悪かったせいだと主張。その指令管制員とは堂島(佐藤浩市)のことだが、まったくの逆恨みであり、道瀬は実刑を受けることに。つまり、お門違いの復讐のために、事件を引き起こしたというのだ。