ダンスは残念だったけど…。
仲間意識が生まれた「俄祭り」
いい男っぷりと言えば、第12回「俄なる『明月余情』」で、意外なチャレンジ精神を見せた大文字屋(伊藤淳史)と若木屋(本宮泰風)についても振り返らねばなるまい。
すっかり、ドラマでもおなじみのシーンとなっている「忘八ミーティング」。さすが、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌といった八つの徳目を忘れた、という意味の「忘八」と名付けられるだけのことはあり、全員勝手だし暴力的だ。
難しいことを簡単に命令するし、せっかちで怒りっぽい大文字屋は、しょっちゅう、べしべし蔦重の頭をぶっ叩く。
やめたげて! と毎回思うが、あれだけされても嫌がらず、笑顔でミーティングに臨む蔦重の鋼のメンタルは、すごいと思う。
そんな大文字屋が、若木屋と雀踊りで対決するシーンは熱かった。大文字屋を演じる伊藤淳史も、若木屋の本宮泰風も、ダンスが得意ではないらしく、「慰め合いながら当日を迎えた」というインタビューを読んだ。
放送を見ると、確かに、大勢を従え先頭で踊っているお2人が一番エッチラオッチラだ。特に本宮は「日本統一」や「日本ヤクザ抗争史シリーズ」など、アウトロー作品の印象が強いだけに、花笠を被り、必死にダンスする姿のギャップに萌えた人も多かったのではないだろうか。
俄祭りは30日目、戦い済んで日が暮れて、大文字屋と若木屋の間には仲間意識が生まれた。第13回の忘八ミーティングシーンでは、「俄祭り、楽しかったよな~!」と一緒にはしゃいでいた。
すっかり仲良くなって(泣)。この2人、きっと次の年の俄祭りは一緒に組み、大チームで踊るだろう。