行方をくらました薪
物語は終盤に急展開を迎える。第九内で秘匿されていたレベル5の秘密を持ち出して、薪が行方をくらましたのだ。
あらためて岡部の口から、警察内部で極秘手配が決定した薪に対して拳銃の使用が認められたこと、被疑者の直属の部下である第九のメンバーは捜査から外れることが告げられる。
しかし、そんなことで諦める青木ではない。真剣な表情で「薪さんが殺されてしまうことより悪い状況ってなんですか」と岡部に言い放ち、自ら別れを切り出した雪子のもとを訪れる。
室長室から無くなっていた写真は、第九の輝かしい未来を想像して、各管区本部の建設予定地で撮られた薪と雪子、そして今は亡き鈴木と3人で撮ったものだった。写真の場所に薪がいると確信した青木は、すぐさま目的地へと直行する。
無神経でうっかりな言動も多々あるが、大切な人を守るためにまっすぐ突き進んでいく。雪子もそんな青木を憎めないでいるようで「ああいうところ嫌いじゃない。てか多分気に入っている」と、どこか諦めたような口調で呟く姿に笑ってしまった。
青木が現地へと向かうなか、警察本部ではSAT(特殊急襲部隊)まで出動して、薪の行方を追う。最終話は最後の一分一秒まで、気が抜けない時間となりそうだ。
(文・ばやし)
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