ドラマ『対岸の家事』考察&感想レビュー。多部未華子&江口のりこの苦悩がリアルすぎる…第1話で気がかりを感じた部分とは?【ネタバレ】

text by まっつ

多部未華子主演のドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)が、放送開始した。専業主婦の主人公が、働くママや育休中のエリートパパなど生き方も考え方も正反対な「対岸にいる人たち」とぶつかりながら繋がっていく。今回は第1話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

専業主婦は今や「絶滅危惧種」?

『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第1話©TBS
『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第1話©TBS

 4月1日よりスタートしたTBS”火10”ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』。

 第1話では、専業主婦と共働き母という対照的な母の姿が描かれた。

 共働き母である礼子(江口のりこ)の苦労を想像することはさほど難しくない。育児、家事、そして仕事に追われる中、子供の世話をしながら仕事に向かう毎朝はまさに「戦争」。

 保育園に預けた子供が熱を出したとなれば、同僚に白い目で見られながら早退し、我が子の元へ駆けつけなければならない。「朝が来るのが怖い」ほどキャパオーバーになっていく姿は現実世界でもドラマでも一度は目にしたことがある。

 対して専業主婦の詩穂(多部未華子)はどうだろうか。共働き母と比較すれば時間もあるし、かわいい娘の成長を毎日身近に感じることができる。周囲に「絶滅危惧種」と揶揄されたって、家事だけをこなせば生活が回る現状に思わず楽そうと感じてしまった自分がいるのは嘘ではない。

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