ディーン・フジオカ演じるエリート官僚パパの第一印象は最悪…。

『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第1話©TBS
『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第1話©TBS

「自分は2つのことが同時にできない」と卑下する詩穂だが、客観的に自分を見ることができている時点でとても優秀だ。だから、礼子を俯瞰で見て、いま必要な言葉を適切に選ぶことができているのではないか。

 詩穂のこの言葉は、追い詰められた礼子にとってきっと希望の光だ。すべてを100%完璧にこなす必要はないし、大事にさえならなければ周囲に迷惑をかけながら時に怒られたっていい。

 専業主婦として働いてきた詩穂が見つけたひとつの答えをまっすぐと受け取り、もっと気楽に日々を生きてほしいと願ってしまう。

 この一件で2人は打ち解け、互いの問題を「対岸の火事」と捉えず手を取り合っていくのだろう。一方で、少し気がかりなのが互いの夫の存在。

 外でバリバリ働くのは結構だが、ともに育児と家事にはほとんどノータッチに見える。子育てはワンオペでは往々にして立ち行かないことがあり、家庭内で新たな火種が生まれないといいのだが…。

 そんな心配をよそに第1話のラストでは新たなキャラクターが出てきた。それがディーン・フジオカ演じる育休中の中谷達也だ。

 エリート官僚として働いてきた彼と詩穂はどのような邂逅を果たすのか。第一印象は最悪に近そうだが、価値観の違いからまたどのような新しい物語が生まれていくのか、楽しみに待ちたい。

(文・まっつ)

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【了】

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