司(宮沢氷魚)も実はワケあり?
そして、第2話は、人間の本質なんて外部からは分からないことを再確認させられた回でもあった。たとえば、さとこは体力がないから、週4日しか働けないわけだが、まわりの人からは「週4日だけパートすれば暮らしていけるの、悠々自適でいいな」「実家がお金持ちなのかもしれない」なんて思われていたらしい。
よく、“隣の芝生は青く見える”なんて言うが、それは当たり前なのかもしれない。だって、人はみな自分の陰な部分はなるべく見せないようにして生きているのだから。SNSだって、いちばんキラキラしている自分を載せるもの。
それなら、まわりと比べて「どうして、わたしばっかり…」と後ろ向きになるのはもったいない。みんな、それぞれの地獄があり、そのなかで些細な幸せを探しながら生きていかなければならないのだ。
幸せそうに見える司も、実は“ワケあり”そう。鈴とも、親子ではなく会社を辞めて放浪していたとき、偶然出会ったらしい。
「僕、鈴さんに養ってもらっているんですよ」と言う司と、「ずっとお手伝いさんがほしかったの。長生きすると、夢は叶っちゃうもんなんだね!」と喜んでいる鈴。2人が“これまで”どのような人生を歩んできたのかは、今後明らかになっていくのだろう。
(文・菜本かな)
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