和平(中井貴一)から感じる恋人を超越した愛

『続・続・最後から二番目の恋』第1話 ©フジテレビ
『続・続・最後から二番目の恋』第1話 ©フジテレビ

 シーズン2が放送された2014年から、現在までの間にはさまざまなことが起きた。いちばん大きな出来事といえば、やっぱり新型コロナウイルスが流行したことだろうか。

 第1話のなかで、長倉家と千明がコロナ禍をどう乗り越えたのか? を描写するシーンを入れ込んできたのは、さすが岡田惠和脚本だなぁと感じた。たった8分間ではあったが、千明と和平がどのような関係性を築いてきたのかを視聴者に伝える見事な演出の数々。

 シーズン2の最終話でハグをしていたし(そのあと爆笑していたが)、2人はとっくに付き合っている(いや、むしろ結婚までいっている)のではないかと想像していたのだが、現在もなお付かず離れずの関係が続いているようだ。

 しかし、千明がコロナにかかったとき、ずっと寝ずに扉の前で座って待機していた和平の姿からは、恋人を超越した愛のようなものを感じた。

 また、「約束したじゃないですか。どんな形であれ、ずっと一緒に生きてくんでしょ? わたしとあなたは(和平)」「ああ、キープしといて良かった(千明)」「ちょいちょいちょい! キープされた覚えはありませんけどね! わたしだってね、ほかにいい人がいたらね、すぐそっちにいきますよ!(和平)」「キープするには、ちょうどいい男・長倉和平(千明)」「うるせえわ!(和平)」という掛け合いを見ていると、「やっぱり、この2人はお似合いだなぁ」と思う。

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