月城かなとの滑舌の良さに驚く…。
まず最初に目につくのは、番組制作に関わるスタッフの多さ。阿部が制作発表会見で「裏側の人間模様は実際のニュース番組には現れないけれど、そういうものをちゃんと描かなきゃいけない」と口にしたように、テレビを見ている人の目には触れることのない番組制作の裏側で働く人々の群像劇もつまびらかに描かれている。
冒頭からテレビ局内を走り回る崎久保。サブキャスターである小池(月城かなと)に原稿を手渡したあとは、編集の尾野(木村達成)に街頭インタビューの差し替えを依頼する。あまりにも業務過多に思える総合演出の役割を果たす彼女の心労は計り知れない。
また、番組制作の各ポジションで働く人々も一気に登場。サブ(コントロールルーム)を主戦場とする編集長の市之瀬(宮澤エマ)や報道局長の海馬(岡部たかし)、プロデューサーの山井(音尾琢真)など、演じるキャストも加味したうえで、一癖も二癖もありそうな面々が揃う。
ジャーナリズムに強い憧れをもつADの本橋悠介(道枝駿佑)も神出鬼没な動きであらゆる現場に現れては気の利いた動きを見せており、今後も進藤の右腕として重宝されそうな予感がする。
そして、思わず注目してしまったのが、ほとんどスタジオに居なかった進藤の代わりに、ほぼメインキャスターとして番組を回していた小池を演じる月城かなと。彼女の滑舌の良さと明瞭な声は、まるで本物のキャスターかと見紛うほどだった。