『しあわせは食べて寝て待て』第3話考察&感想。物価高がきつすぎる…桜井ユキ”さとこ”のセリフにスカッとしたワケ【ネタバレ】
text by 菜本かな
桜井ユキ主演のNHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』が現在放送中だ。本作は、病気で人生が一変した主人公が、築45年の団地での人間関係と薬膳との出会いを通して、自分次第のしあわせに気づいていく心温まる物語。今回は、第3話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
—————————
【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
物価高にあえぐさとこ(桜井ユキ)共感…。
『しあわせは食べて寝て待て』第3話
『しあわせは食べて寝て待て』がスタートしてから、薬膳に興味が湧いてきた。今までも健康を意識してこなかったわけではないが、こんなにも一つひとつの食材に“意味”を見出すことはなかったように思う。さとこ(桜井ユキ)のように、スマホで食材の効能を検索したり、なるべく自炊をしてみたり。たった3週間ではあるが、そういう生活を意識するようになって、身体だけでなく心が満たされる瞬間が増えてきた気がする。
でも、ひとり暮らしだと、「自炊の方がお金がかかるのでは?」と感じることがあまりにも多い。たとえば、第1話に登場した肉だんごのスープを作ってみたときのこと。キャベツにしめじに蓮根に鶏ひき肉に…といろいろな食材を買っていたら、いつの間にか1000円オーバーしてしまった。もちろん、食材は使い回しできるので、肉だんごのスープ1杯に1000円かかるわけではない。しかし、消費期限はあるので早めに使わなければいけないし…。
そうこうしているうちに、いつの間にかキャベツがしなしなになってしまい、悲惨な姿に(※水に浸して復活させました)。料理というものは、作ってしまえば心も身体も満たされるけれど、手間はかかるしお金もかかる。しかも、最近はとくに物価が高い! さとこが、「今のままの収入だと、薬膳を続けられないのでは?」と不安になるのも無理はない。