ドラマ『ダメマネ!』第1話考察&感想レビュー。山田涼介のサプライズが最高…初回から安定した面白さの理由とは?【ネタバレ】
川栄李奈主演のドラマ『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』(日本テレビ系)が放送開始した。本作は、毒舌の新人芸能マネージャーが崖っぷちタレントたちのために奔走する人生リベンジコメディ。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
安定感がハンパない『ダメマネ!』
本作は新人マネージャー・隅田川道子(川栄李奈)が、クセのある売れないタレントたちのマネジメントに奔走する人生リベンジコメディ。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)シリーズや『ビリオンスクール』(フジテレビ系、2024)の瑠東東一郎が監督を務めるとあって、瑠東節の効いた映像にテンポよく会話が続くコメディ色の強い作品となっていた。
第1話では、道子がかつての名俳優・五味吉彦(竹中直人)のCM撮影の案件を成立させることに挑む。単純な仕事かと思いきや、この五味がとんでもない“マンスプおじさん”で、仕事の説明をしに五味宅を訪れればお茶の淹れ方やお菓子の選び方で道子を責め立て、撮影にこぎつけたかと思えば女性監督と衣装や演出のことで大いに揉める。
流れを変えるのが、道子の上司である犀川(安田顕)から託された“セリフ”。道子は本名を神田川美和といい、セリフ覚えの良さと憑依型の演技から天才子役として名を馳せていた。その能力を使って、犀川が考えた言葉を、あたかも自分の言葉のように話す。
しかし、なかには辛辣な表現も含まれており、決して事態を好転させるばかりではない。最終的には、五味が事務所を辞めて芸能界を引退するという事態にまで発展してしまった。
おそらく、これは犀川の読み通りだったのだろう。事務所設立当初からの功労者ゆえに仕事がなくても莫大な固定給を得ていた五味は、会社にとっていわば不良債権。この気に乗じて上手く処理できた形となった。
だが、道子は納得しない。「わたしはタレントを見捨てたりしない」と犀川に啖呵を切って、新たなセリフを書いてもらい、五味の元を訪れる。道子の痛烈な檄により、五味は変わるきっかけをもらい、歩合制で事務所と再契約、晴れて道子が担当する芸能4部の所属に。人生リベンジコメディの名にふさわしい、清々しい展開となった。