「ほがらかで笑いが溢れる現場です」
―――撮影現場はどんな雰囲気なのでしょうか?
「シリアスなシーンが多いんですけど、ほがらかで笑いが溢れる現場です。でも、大変なシーンのときは、共鳴してお互いしんどくなることもあって…。そういった部分では、影響しあって刺激しあっている感じはあります」
―――共演者同士で共鳴したり、刺激しあえたりすることで、演じやすさも変わるものですか?
「そうですね。自分のお芝居で何かを感じてくれて、動きが変わることもあるので、“きちんと受けてくださっているな”と思えるし、“自分もしっかり反応したいな”という気持ちもあります。このチームは“こう思うからこう動きたいんだ”という想いを言葉にしてくださる方が多いので、すごくやりやすいですし、居心地も良いですね」
―――言葉で道を示してくれることもあるんですね。
「お互い『こっちの方がやりやすいね』、『この言葉はこの言い回しよりも、こう言った方が次の言葉が出るね』など、よく話しています。このドラマは、ミステリー要素もあるので、視聴者の方にどうお見せしたら楽しんでもらえるのか、チーム全体で言葉にして共有できているなと思います」
―――紘海は誘拐に手を染めながらも、自身のなかで母性が芽生えていきます。復讐に燃えつつ葛藤する彼女に対してはどんな想いがありますか?
「紘海さんの怒りの表情は忘れられないぐらいの怖さがありましたが、やっぱり悲しい気持ちが強くて心が痛かったです。(子供を失ったシーンは)特にお子さんがいらっしゃる方は共感してご覧になるんだろうなと思います」
―――彼女の行動には、いろんな意見が飛び交いそうですね。
「そうですね。そのあたりも、家族や友人などとツッコミあったり、お互いどう思うか話あったりできるドラマになるんじゃないかなと思います。『これわかる?』、『えーわからん!』などと言いながら見ると楽しめそうですし、人それぞれの答えがありそうな気がしますね」