「焚き付けられた」間宮祥太朗が感じた“本気度”とは? ドラマ『イグナイト -法の無法者-』弁護士役を通して見えたもの

text by 編集部

金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(TBS系)が放送中。本作は、訴訟社会化が進む日本と飽和状態にある弁護士界の実態をテーマに描いた、完全オリジナルのダークリーガル・エンターテインメントだ。第2話を前に、主演の間宮祥太朗にインタビュー。第1話を終えての手応えや共演者の印象を語ってもらった。

爆破シーンで感じた作品の“覚悟”と、撮影現場の熱量

『イグナイト –法の無法者-』第1話©TBS
『イグナイト –法の無法者-』第1話©TBS

――第1話の放送を終えて、手応えはいかがですか?

第1話というのは、「どういうドラマなんだろう、次も見てみようかな」となる最初の引っかかりだと思うんです。それは見ている方にとっても、制作側にとっても。そういう意味で『このドラマはこういう作品ですよ』と提示する1話として、すごく簡潔かつインパクトのある自己紹介ができたのではないかなという気がします。

――特に印象に残ったシーンはありますか?

バスの爆破シーンですね。僕がクランクインする前に撮影されていたので、監督に見せていただいたんです。実際にバスを横転させて、燃え上がらせているところに、この作品の本気度を感じました。きっとその描写が1話のフックになるだろうなと思いましたし、僕ら出演者や制作陣のモチベーションを上げる、いわば、この作品でいうところの“焚きつけられた”感じがして印象に残っています。

――法廷のシーンでは専門用語も出てきますが、撮影で苦戦したことなどありますか?

法廷での尋問のシーンはみんなそれぞれ苦戦しながら挑んでいます。僕は、長セリフを覚えることはそこまで大変ではないのですが、撮影を重ねて何度も同じセリフを話していると「このセリフ、合っている?」というゲシュタルト崩壊を起こしてしまって(笑)。セリフが突然出てこなくなったりしてしまうんです。
専門用語についても話ごとに案件が異なるので、事故の場合、権利関係の場合といった、それぞれの専門用語が出てくるので大変だったりしますね。

――アクションシーンについては、何か準備されたことはありますか?

クランクイン前に一度だけアクション練習をしました。実際の撮影では、練習の時にはやらなかった動きもリハーサルをして取り入れながら、その都度アクション部と監督と作っていきましたね。

――間宮さんが臨機応変に対応できたからこそ、アクションの手数も増えていったんでしょうね。それでもあまり苦労せずという感じですか?

3話で長回しのアクションシーンに挑んだのですが、それは少し苦労しました。撮影現場が寒かったこともあり、テイクを重ねていくとだんだん体が重たくなってきて、思うようにスピードが出せなかったり高さも出なくて…。1テイク目でOKは出ていたのですが、さらに良いものを目指して行った3テイク目の前に、監督から「もうOKは撮れているので、これで最後にしましょう!」と。そのテイクで成功することができましたが、振り返ってみると大変な撮影でしたね。

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