共演者たちとの芝居で見えた“響き”と“バランス”
――イグナイトメンバーとの共演で、「この瞬間、この人の芝居すごいな」と思ったことや、それぞれのキャラクターとの重なりを感じた瞬間はありましたか?
仲村トオルさんは、声ですね。もちろんかっこいい声なのですが、それ以上に声に包容力や圧力といったさまざまなものがにじんでいるようで、その響き方がすごいなと思いました。例えば被告を問い詰めるシーンでの圧や、宇崎に対して怒鳴るような場面でも、声の中に冷たさがなく、温かみがあるんです。そのトオルさんの声はちょっとした冗談を言っても、オシャレに聞こえてきます。
――上白石萌歌さんはいかがですか?
萌歌は、現場でのたたずまいが伊野尾っぽく感じます。本人が「最近ちょっとギャルマインドでやっています」とか「人見知りをやめました」と話していたりするのですが、以前共演した時より、明らかにコミュニケーションをたくさん取るようになっていて。それが本人の変化なのか、役作りの一環なのかは僕には分からないのですが、「伊野尾に引っ張られているんです」とたまに言っていて。それがどこまで本気なのかは分からないけど、少なくとも彼女がこの作品の現場を明るくしてくれているのは間違いないですね。
――三山凌輝さんはどうですか?
凌輝は勢いがあるけれど、バランス感覚もあるんですよね。きっと頭で考えているというより、無意識でこの座組のバランスを感じ取って、自分の立ち回りを自然に調整しているんだと思います。
もし萌歌みたいな陽の存在がいなかったら、凌輝が盛り上げ役になっていたかもしれないなと。そういう感覚って芝居にも通じていて、シーンの中での自分の位置やバランスをちゃんと嗅ぎ取っている、感覚派のバランサーという感じがしますね。
――今後のゲストも豪華だと伺いました。
そうなんです。第3話のゲストの方は、普段は関西弁を話される方なのですが、ご自身で標準語でお芝居をすると決めたそうで、撮影ではすごく苦労されていました。「ガサツな性格を演じるのってどうしたらええのやろうか」と、僕にも質問しながら真摯にお芝居と向き合っていて。今回、“普段の自分っぽい役”以外を求められるのが初めてだったそうで、「すごくいい経験でした」とも仰っていました。
第4話のゲストはとても熱い方で、一緒にお芝居をしていても、本当に心を込めて演じていることが伝わってきました。でも、お芝居に熱が入りすぎて、台本にないのに段取りから大泣きしたり、そこで泣きすぎて目が赤くなったりしていて(笑)。ちょっといじりたくなるようなところがある方ですね。発表までぜひお楽しみに!
――視聴者の方へメッセージをお願いします。
とにかくテンポ感が良い作品なので、きっと見終わったら、あっという間だなと体感すると思います。そして良い意味で“ながら見”ができなくなるほど、魅力のある映像に仕上がっていますので、この作品ならではのカメラワークや照明などの細部まで楽しみながら見ていただきたいです。
【番組概要】
番組名:金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』
放送日時:4月18日(金)スタート 毎週金曜よる10:00~10:54
製作:BABEL LABEL、TBS
企画・プロデュース・脚本:畑中翔太(『量産型リコ』『お耳に合いましたら。』『絶メシロード』など)
脚本:山田能龍(「全裸監督」「新聞記者(Netflix オリジナルドラマシリーズ) 」「朽ちないサクラ」など)、山口健人
法律監修:福島健史
音楽:森 優太
主題歌:B’z「恐るるなかれ灰は灰に」 (VERMILLION RECORDS)
プロデューサー:山田久人、瀬崎秀人、駒 奈穂子
編成:松本友香、杉田彩佳
監督:原 廣利(「帰ってきた あぶない刑事」「朽ちないサクラ」など)、山口健人(「イクサガミ」 『アバランチ』など)、吉田 亮
出演者:間宮祥太朗、上白石萌歌、三山凌輝、りょう、及川光博、仲村トオル
公式サイト
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【了】