橋本環奈が主演を務めるドラマ『天久鷹央の推理カルテ』（テレビ朝日系）。橋本演じる主人公・天久鷹央が、医学的な知見と診断能力を武器に、事件や現象を鮮やかに解決する本格医療ミステリーだ。第1話のレビューをお届けする。（文・浜瀬将樹）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール：浜瀬将樹】

1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。

橋本環奈演じる天才ドクターが華麗に謎を解く

　天医会総合病院に赴任した内科医の小鳥遊優（三浦翔平）は、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる「統括診断部」で働くことに。部長を務めるのは、同病院の副院長で超人的な知能や記憶力をもつ天才ドクター・天久鷹央（橋本環奈）である。

　強烈な個性を持つ彼女は、初対面の小鳥遊を「小鳥」と呼び、早速「お前の力を見せてみろ」とある患者を紹介。小鳥遊では…いや、普通の医師ではすぐに判断できない病気を、見た目やデータのみで当て、高い能力を見せつけた。鷹央は、自身の頭を指さしながら言う。

「この世界のあらゆる病を私は診断できる。謎の答えはすべてここに入っている」

　その後、トラック運転手・香川昌平（塚地武雅）が交通事故を起こし、病院に救急搬送された。集団嘔吐事件が発生したドーナツ店のドーナツを食べたあとに意識もうろうとなったという。毒を盛られた可能性も!?　しかし、検査をしてもどこにも異常がなく、ドーナツからも毒物は検出されなかった。彼の妻・由佳（酒井若菜）曰く、香川は、毎日5個以上ドーナツを食べていると言うが…。

　鷹央は驚異の推理力と診断力でこの事件の謎を解き明かす。そこには、父親の体を心配する娘・葵（永瀬ゆずな）の想いが詰まっていた。

　事件解決後、鷹央は小鳥遊に「私は自閉スペクトラム症と診断された。その特性のひとつに含まれるサヴァン症候群でもある」と告白する。