『PJ ~航空救難団~』第1話考察&感想。内野聖陽の肉体美がスゴい…“宇佐美”の魅力はスポ根マンガ感にアリ?【ネタバレ】

text by まっつ

内野聖陽主演のドラマ『PJ ~航空救難団~』(テレビ朝日系)が、放送開始した。本作は、航空自衛隊航空救難団に所属する救難員、通称PJ(パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育隊を舞台に、教官と訓練生の心震える群像劇。今回は第1話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

過酷な救難教育から見えてきたこと

『PJ ~航空救難団~』第1話 ©テレビ朝日
『PJ ~航空救難団~』第1話 ©テレビ朝日

 木曜ドラマ『PJ~航空救難団~』が24日にスタート。初回はスポ根作品のような爽やかな風が吹いていたようだった。

 本作は、自衛隊の中でも精鋭だけが所属できる人命救助のエキスパート集団、航空自衛隊航空救難団が舞台に。通称PJ(パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育が行われており、超難関の選抜試験を突破してきた訓練生たちが、主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)の下で成長していく姿が描かれる。

 救難員を目指す沢井仁(神尾楓珠)ら7人の学生は1年に及ぶ過酷な訓練を早速スタートさせる。厳しいトレーニングに加え、「宇佐美スペシャル」と呼ばれる理不尽な放水もあるなど、改めて人の命を救うという仕事がいかに苛烈なものかすぐに理解できる。ただ、宇佐美曰く「自然はもっと理不尽」で、厳しい訓練も学生たちを成長させる一助となるのだろう。

 もっとも、作品における主人公は訓練生たちではなく、教官の宇佐美だ。視聴前のイメージだけでいうと、あまり知られていない厳しい世界が舞台となると、自然と鬼軍曹のような人間が思い浮かぶが、実態は異なる。彼に注目していると、いわゆるスポ根マンガにおける監督や顧問のようなのだ。

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