『波うららかに、めおと日和』第1話考察&感想。芳根京子と本田響矢にキュン…同年代描く『あんぱん』との違いは?【ネタバレ】

text by 菜本かな

芳根京子主演のドラマ『波うららかに、めおと日和』が4月24日よりスタート。本作は、昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を描いたハートフル・昭和新婚ラブコメ。今回は第1話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

交際ゼロ日婚、時代と逆行するドラマの魅力

『波うららかに、めおと日和』第1話 ©フジテレビ
『波うららかに、めおと日和』第1話 ©フジテレビ

 4月24日スタートの『波うららかにめおと日和』(フジテレビ系)は、一言でいえば“尊い”ドラマだ。

 本作は、昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする歯がゆくも愛らしい新婚夫婦の甘酸っぱい時間を丁寧に描いたハートフル・昭和新婚ラブコメ。

 近年、女性の社会進出が進み、現在放送中の火10ドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!』(TBS系)では、「専業主婦は絶滅危惧種だ」という台詞が繰り出した。そう考えると、男性が外で働いて女性が家を守るのが当たり前とされていた時代を切り取った『波うららかにめおと日和』は、ある意味で時代に逆行しているドラマとも言える。

 でも、だからこそ良い。SNSでも「尊い」「心が浄化される」「致死量のウブとキュン」などの声が上がっていたが、久しぶりにこんなピュアなラブストーリーを観た気がする。

 もちろん、考えさせられる要素がある物語も好きだけど、現代社会を生きるわたしたちが本当に求めているのは、『波うららかにめおと日和』のように、何も考えずにただキュンを享受させてくれるドラマなのではないか…と思った。

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