なつ美(芳根京子)と瀧昌(本田響矢)のウブな関係性
なつ美(芳根京子)の夫・瀧昌(本田響矢)は、帝国海軍の中尉であるため、ほぼ確実に太平洋戦争に巻き込まれることになるのだろう。もしかすると、江端夫婦の平穏な日々はそう長くは続かないのかもしれない。エンディングを考えると、今から切なくなってくる。
ただ、まだ確定していないことをメソメソ言っていても仕方がないので、第1話のキュンキュンポイントを振り返っていきたいと思う。まず、瀧昌はめちゃくちゃクールに見えるが、実はウブなのが尊い。食器を持つときに、なつ美と手が重なっただけでドキマギ。
そして、アワアワしたなつ美を見て、「あの反応、何だったんだろう。不快だったんだろうか。普段、野郎としか関わらないから…」と冷静に分析しているのも面白かった。「いや、瀧昌にキュンキュンしてんねん!」と教えてあげたくなる。
また、なつ美に「初夜とは、何をするんですか?」と聞かれ、「初夜というのはまぐわうことです! 接吻などからまずは」と答えたくせに、「…という人たちもいますが、わたしたちは距離を詰めることの方が先です。手を」と手を差し出したところも、ウブで愛らしかった。
瀧昌は、なつ美への愛が重めなところもいい。たとえば、新しい家を探しに行ったとき、なつ美が「…鏡台だ」とうっとりしただけで、「ここにする」と即決。また、寝落ちしたときにサッと受け止めてあげたのも、座布団になつみの頭を乗せる前にほこりを払ってあげていたのも、“愛”すぎる。
言葉は少ないかもしれないが、行動でちゃんと愛を表現する。これぞ、昭和の男! という感じだ。