ドラマ『イグナイト -法の無法者-』第2話考察レビュー。間宮祥太朗の目力がスゴい…“宇崎”が真実に執着するワケ【ネタバレ】

text by ぱやし

ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(TBS系)が放送中だ。本作は、争いの火種を見つけ、訴訟を焚きつけるダークリーガル・エンターテインメント。間宮祥太朗が、大金を稼ぐ“無法者”な弁護士を演じる。今回は、第2話のレビューをお届け。(文・ばやし)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ばやし】

ライター。1996年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、食品メーカーに就職したことをきっかけに東京に上京。現在はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートを執筆するなか、小説や音楽、映画などのエンタメコンテンツについて、主にカルチャーメディアを中心にコラム記事を寄稿。また、自身のnoteでは、好きなエンタメの感想やセルフライブレポートを公開している。

熱が溢れ出る間宮祥太朗の芝居

『イグナイト –法の無法者-』第2話©TBS
『イグナイト –法の無法者-』第2話©TBS

 間宮祥太朗の熱が溢れ出る芝居の勢いがとまらない。第1話でも十二分に荒ぶる姿を見せつけていた宇崎(間宮祥太朗)だったが、今回は一段と激しく散る火花をさまざまな人物にぶつけていた。

 山上工業の転落事故に関する事案で、被害者を焚きつけて訴訟を起こさせるピース法律事務所のやり方に不満を持っていた宇崎は、所長の轟(仲村トオル)に異議を申し立てるがあっけなく却下されてしまう。

 郷に入っては郷に従う。宇崎も面接地獄に戻るわけにもいかず、結局、「火種会議」にて採択された大学ラグビー部のいじめ疑惑を調査することに。

 さらに今回は、加害者と思しき人物を訴えるのではなく、巨大企業でもある大学を相手取ることを画策する。裁判での争点は安全配慮義務がなされていたかどうか。宇崎は轟の指令で、保護者説明会へと参加することになった。

 轟からは「絶対に余計なことすんなよ」と釘を刺されていたが、宇崎がその忠告を守れるはずもなく。予定調和で進んでいく大学側の説明と保護者の態度に業を煮やした宇崎は、言いたいことを全部ぶちまけてしまったうえに、ラグビー部OBと揉める騒動を起こしてしまう。

 大学の顧問弁護士やラグビー部OBたちに対して、ものすごい剣幕で臆せず歯向かっていく宇崎を演じる間宮の目力は凄まじいものがある。彼の芝居に込められた熱量が伝播して、宇崎というキャラクターを激しく燃え上がらせる様子は、まさに「イグナイト(着火する)」を体現しているようだった。

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