『続・続・最後から二番目の恋』第3話考察&感想。中井貴一&三浦友和「大人の青春」が最高…爆笑の和平エロ本号泣事件とは?【ネタバレ】

text by 菜本かな

小泉今日子&中井貴一がW主演のドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が現在放送中。古都・鎌倉が舞台のロマンチック&ホームコメディ。前作から11年を経て、相変わらずの二人の距離感で流れゆく人生を見つめる。今回は、第3話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

“和平エロ本号泣事件”とは?

『続・続・最後から二番目の恋』第3話 ©フジテレビ
『続・続・最後から二番目の恋』第3話 ©フジテレビ

『続・続・最後から二番目の恋』第3話は、長倉和平(中井貴一)が長倉和平たる所以を感じた回だった。長倉家の食卓で話題に上がっていた“和平エロ本号泣事件”。これは、エロ本を所持しているのが親バレして、和平が号泣した…くらいのものだと思っていたが、こんなに深い裏話があったとは!

 中学生のとき、同級生から唐突にエロ本を渡された和平(学生時代から、エロ本を押し付けられるキャラだったのがジワる)は、コソコソそのエロ本を家に持って帰ったようだ。すると、あえなく母親に見つかってしまった。

 しかし、そこで母親は怒ることなく淡々と、「あなたくらいの年頃になれば、こういうことに興味を持つのは当たり前のことだし、悪いことじゃない。普通だよ」と和平を安心させてくれたらしい。そして、その上で、「でもね、ここに書いてある女性像っていうのは違うんだ、嘘だということは、ちゃんとあなたに分かってもらいたい」と伝えた。

 千明(小泉今日子)が言うように、エロ本というのは男性が男性を喜ばせるために作られているものだったりする。それを知っている和平の母は、「女性はこんなふうに思わない」と思ったところに折り紙を入れて、和平の女性観を正したようだ。

 正直、「ちょっとやりすぎでは?」と思うところもある。でも、和平を見ていると、そういうお母さんに育てられたからこそ、こんなに素敵な人間ができあがったんだな…と思えてくる。

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